屋根塗装工事の基礎、【洗浄・ケレン・下塗り】の3つの重要工程について詳しく解説!
2024年11月21日 10:52:00
屋根塗装工事は、屋根を保護し、美観を保つための重要な手続きです。
このブログでは、洗浄、ケレン、下塗りという3つの重要な基本工程について説明します🤓
➊洗浄
洗浄は塗装前の最初の工程であり、屋根の表面の汚れ、ほこり、藻類、カビなどを取り除くことが目的です。
高圧洗浄機を使用して屋根を洗浄し、塗料がしっかりと屋根に付着できるようにすることが重要です。
洗浄を怠ると、塗装の密着性や耐久性が低下する原因となります。
➋ケレン
ケレンは、屋根のサビや旧塗膜を除去する工程です。
ワイヤーブラシやサンダーを使用して行われることが多いです。
この工程によって、塗装面が平滑になり、塗料の密着性が向上します。
特に金属屋根や劣化が進んでいる屋根では、この工程が非常に重要です。
➌下塗り
下塗りは塗装の基盤を形成する工程で、主に塗料の密着を向上させる目的で行います。
下塗り材は、上塗り塗料と屋根材との間に適切な接着を提供し、塗膜の耐久性を高める役割を担います。
また、下塗りは塗料の浸透を防ぎ、仕上がりの均一性を保つためにも重要です。
以上、大まかな各工程の基本を理解したところで、次はそれぞれの工程の詳細を解説していきましょう🤓
【洗浄】
屋根塗装工事の洗浄工程では、屋根表面の汚れや不純物を徹底的に除去することが目的です。
こうすることで、新たに塗る塗料が屋根材にしっかりと密着できるようになります。
1. 準備
まず、洗浄作業を安全に行うための準備をします。必要に応じて安全帯を装着し、滑り止めの措置を施します。周辺の植物や物に塗料や汚れがかからないように、養生(保護カバーをすること)を行います。
2. 大まかな汚れの除去
手始めに、屋根の表面にある大きなゴミや枝葉などを手作業やほうきで除去します。3. 高圧洗浄
最も一般的な洗浄方法は高圧洗浄です。高圧洗浄機を使用して、水を高圧で噴射し、屋根の表面に付着した汚れや藻類、カビ、コケなどを強力に洗い流します。洗浄の圧力は屋根材の種類に応じて調整する必要があり、瓦や金属、スレートなど、材質によって適切な圧力が異なります。
4. 専門的な洗浄剤の使用
頑固な汚れやカビがある場合は、屋根用の専門的な洗浄剤を使うことがあります。これらの洗浄剤は汚れを分解し、容易に洗い流せるようにする効果があります。使用する洗浄剤は環境に優しいものを選び、正しい使用方法を守ることが重要です。
5. 最終チェック
高圧洗浄後、全体がきれいになったかを確認し、必要に応じて部分的に再洗浄を行います。⇑これらの工程を適切に行うことで、屋根は塗装に適した状態になり、塗料の効果を最大限に発揮させることができます。
【ケレン】
屋根塗装工事のケレン工程は、既存の塗膜や錆、その他の付着物を屋根材から取り除くことを目的としています。
この工程は塗装の密着を向上させ、最終的な仕上がりの質を高めるために非常に重要です。
1. サビや古い塗膜の除去
ワイヤーブラシやスクレーパー(削り取る道具)を使用して、屋根のサビや剥がれかけの塗膜を機械的に取り除きます。特に金属屋根では、サビが進行している場所を丁寧に処理することが重要です。
2. 研磨
ケレン作業には、サンディングツール(研磨機)やサンドペーパーが使用されることがあります。これにより、屋根の表面を滑らかにし、新しい塗料がより良く密着するようにします。3. 粉塵の除去
サビや古い塗膜を除去した後、発生した粉塵や削りカスは、ブロワー(吹き飛ばし機)や清掃用のブラシを用いてきれいに除去します。この清掃作業は塗装の前に必ず行う必要があり、塗装面が清潔であることを確認するためです。
4. 塗装面の整備
ケレンと清掃作業を経て、塗装前の表面準備が完了します。この段階で表面が滑らかで清潔であることを再確認し、塗装のための最適な条件を整えます。5. 錆止めの塗布
金属屋根の場合、ケレン後には錆止めのプライマーを塗布することが一般的です。これにより、将来的なサビの発生を抑制し、塗膜の耐久性を向上させます。⇑ケレンは手間と時間を要する作業ですが、屋根の長期的な保護と美観を保つためには不可欠です。
正確なケレン作業により、塗装の品質と耐久性が大きく向上します。
【下塗り】
屋根塗装工事における下塗りは、塗装の全体的な品質を確保するための基礎となる工程です。
下塗りは、最終的な塗料の密着を助け、耐久性を向上させる役割を果たします。
1. 適切なプライマーの選択
下塗りにはプライマーと呼ばれる専用の塗料を使用します。このプライマーは、屋根の材質に応じて選ばれ、塗料の密着を良くし、表面を保護するためのものです。金属屋根では錆止め効果のあるプライマー、コンクリートや瓦の屋根では水分浸透を防ぐタイプのプライマーが選ばれます。
2. 表面の清掃
下塗りを施す前に、屋根の表面が完全に清潔で乾燥していることを確認します。洗浄とケレンの工程で除去された塵や汚れがないか再度チェックし、必要に応じて清掃を行います。
3. プライマーの塗布
ローラーやスプレー器具を使用して、均一にプライマーを塗布します。隅々までしっかりと覆うことが重要で、適切な厚みを確保するためにメーカーの指示に従います。
特に継ぎ目や隙間、突起部には念入りにプライマーを塗ることで、水の浸入を防ぎます。
特に継ぎ目や隙間、突起部には念入りにプライマーを塗ることで、水の浸入を防ぎます。
4. 乾燥時間の確保
プライマーを塗った後、塗料が完全に乾くまで十分な時間を置きます。乾燥時間は気温や湿度によって変わりますが、通常は数時間から一日程度です。
5. 下塗りの確認
プライマーが完全に乾燥した後、塗布が均一に行われているかを確認します。不均一な箇所や漏れがあれば、追加でプライマーを塗ります。
6. 上塗りの準備
下塗りが完了し、塗装面が整ったことを確認した後、上塗り用の塗料を塗る準備をします。下塗りがしっかりと行われていることで、上塗り塗料の密着力が高まり、長持ちする仕上がりを得ることができます。
⇑下塗りは屋根塗装において非常に重要な工程であり、この段階で丁寧に作業を行うことが、塗装全体の品質と耐久性を左右します。
以上が屋根塗装工事お基礎、洗浄・ケレン・下塗りの3つの重要工程になります。
屋根塗装工事において、洗浄、ケレン、下塗りの3つの工程は、塗装の品質と耐久性を大きく左右します。
これらの工程を丁寧に行うことで、塗料の密着性が向上し、屋根を長期にわたって保護することが可能となります。
適切な準備と正確な施工は、見た目の美しさだけでなく、機能性の維持にも直結するため、プロの技術を活用し、屋根塗装を成功させることが重要です('◇')ゞ