【塗料の種類シリーズ(屋根編)】アクリル系塗料ってナニ?
2024年02月15日 11:59:00
特徴と利点:
速乾性と耐候性: アクリル系塗料は乾燥が迅速で、施工後すぐに雨に当てても影響を受けにくいです。また、耐候性が高いため屋根表面を長期間保護し、色あせやひび割れから守ります。
環境にやさしい: 水性ベースのアクリル塗料は揮発性有機化合物(VOC)を低減し、環境に優しい選択肢となります。これにより、施工時に発生する有害な化学物質の放出が抑制され、住宅環境の健康面での影響が軽減されます。
柔軟性と伸縮性: アクリル系塗料は柔軟で伸縮性があり、屋根表面の微細なひび割れにも対応します。これにより建物の動きに対して柔軟に適応し、耐久性を向上させます。
メンテナンスが容易: アクリル系塗料は一般的にメンテナンスが容易で、汚れやカビの発生を防ぎます。水洗いなどで簡単に汚れを落とすことができ、美観を長期間維持できます。
次に、全ての塗料に言えることですが、屋根塗装においてアクリル系塗料は優れた特性を持つ一方でいくつかのデメリットもあります。
その気になるデメリットについて詳しくご説明いたします。
デメリット:
耐久性の制限: アクリル系塗料は他の塗料と比較して一般的に耐久性がやや劣ります。特に、厳しい気象条件や外部からの強い摩擦にさらされる場合は劣化が早まる可能性があります。
塗膜の硬さ: アクリル系塗料は比較的硬い塗膜を形成します。これは一方で優れた耐候性を意味しますが、建物が微細な動きをする場合、硬い塗膜がひび割れる可能性があります。
有機溶剤への感受性: アクリル系塗料は水性塗料であるため有機溶剤に対する感受性があります。これが塗料の劣化や剥がれの原因となるので、有機溶剤が多く含まれる他の塗料と混ぜて使用することは避けるべきです。
色の変化: 長期間の紫外線や気象条件の影響を受けるとアクリル系塗料の色が変化することがあります。このため、選んだ色が変わらないように注意が必要です。
厚塗りの難しさ: アクリル系塗料は一度に厚く塗ることが難しく、何度かに分けての施工が求められることがあります。これには施工時間と手間がかかるというデメリットが伴います。