🗣️【夏の屋根・外壁にまつわる怖い話シリーズ 其の➎】家の“怪談”👻
2026年08月04日 16:59:00
👄夏といえば、恒例の怪談話ですよね👁️

2026年夏。今年もさっそく夏恒例の屋根外壁にまつわる恐怖話をどうぞ...🥶😰
夏空が広がるある日の午後、リフォーム会社の寺川は、築40年ほどの一軒家に呼び出された。
依頼人は、少し神経質そうな一人暮らしのご老人・Yさん。
「寺川さんね……実はこの家、出るみたいなんですよ」
山田さんは声を潜めて言った。
「出る、とは……霊…でしょうか?」
「ああ。夜中になるとね、まず『ミシッ……ミシッ……』と屋根の上を誰かが歩く音がする。それから『ペタ……ペタ……』と湿った音が降りてきて、最後はリビングの外壁を『タトタトタト……』と叩くんですよ。不気味で夜も眠れん!」
怪奇現象の相談か、と寺川は内心苦笑いしたが、仕事は仕事。屋根と外壁の点検を開始した。
まずはハシゴをかけて屋根に登る。
すると寺川は、すぐに違和感に気づいた。
屋根材のコロニアルが経年劣化でひび割れ、表面の防水塗装がすっかり剥げ落ちている。
次に外壁を見て回った。
サイディングの隙間を埋めるシーリング(コーキング)はカピカピに乾燥してヒビだらけ。
壁の塗装も粉を吹いた状態(チョーキング)だった。
点検を終えた寺川は、リビングで不安そうに待つYさんの前に座った。
「Yさん、原因がわかりました」
「本当ですか!? やっぱり、この家に未練を残した霊の仕業ですか……?」
寺川はしっかりとYさんの目を見て言った。
「いいえ。霊ではなく、雨漏り予備軍です」
「……はい?」
「まず、夜中に聞こえる『ミシッ……ミシッ……』という屋根の音。これは、昼間の太陽で温まった屋根材が、夜間冷却で収縮するときに鳴る『熱伸縮(ねつしんしゅく)』の音です。霊の足音ではありません」
「あ、そうなの?」
「そして、壁を叩く『タトタト……』という音。外壁のシーリングが劣化して隙間ができ、台風の風が吹き込むたびに、剥がれかけたサイディングボードが風でパタパタと外壁の骨組みを叩いている音でした」
Yさんはほっとしたように胸を撫でおろした。
「なんや、お化けじゃないんか! よかったわー。ほな、屋根の塗り替えと外壁の補修をすれば、その不気味な音は消えるんですね?」
「はい、音は綺麗に消えますよ!」
寺川は笑顔で頷き、胸ポケットからお見積書を取り出してテーブルに置いた。
Yさんは見積書の「合計金額」を二度見し、今度は本当に顔を蒼白にして叫んだ。
「ひえぇぇぇっ!? 200万円!!??」
寺川は優しく微笑んで言った。
「はい。一番恐ろしいのは、こんな状態になるまで放っておいた修繕費です」
※これはフィクションです。
こんな恐ろしい結末を迎えたくなければ、早めの対策を!



