エラストマー塗料と、その他の特殊塗料について解説☝️ その②
2025年02月13日 09:40:00

【その①】ではエラストマー塗料について深掘りしました🤓☝️
今回の【その②】では、エラストマー塗料以外の特殊な塗料で、いくつか代表的な種類をご紹介します。
🎨 熱反射塗料 太陽光の熱を反射して建物内部の温度上昇を抑える効果があります。
🎨 防錆塗料 鉄や金属の表面に塗布することで、錆の発生を防ぐ塗料。
🎨 自己修復塗料 塗料自体が反応して傷を修復する能力を持つ塗料。
🎨 抗菌・抗ウイルス塗料 表面に付着した菌やウイルスの増殖を抑えることができます。
🎨 蓄光塗料 光を吸収して暗闇で発光する塗料。
🎨 超撥水・超親水塗料 水を強くはじく超撥水性や、水を強く吸い寄せる超親水性を持つ塗料。
↑この中でご存知の塗料はありますか?
防錆や蓄光塗料は、皆さまの普段の生活でも身近に接することがあるかと思います。
例えば、我が家もそうなのですが、築年数の経過した家屋のガレージ屋根を支える柱は、昔ながらの鉄柱が使われてることが多いと思います。
その鉄柱には防錆塗料が塗布されているのではないでしょうか❓
防錆塗料は、金属が錆びるのを防ぐために使用される塗料で、特に湿気や塩分にさらされる環境での金属の保護に有効です。
🏭 自動車産業
車体やフレーム、エンジン部分など、錆から保護するために広く使用されています。
鉄骨構造物、屋根、パイプラインなど、建築分野での金属材料に防錆塗料が使われています。
🏭 船舶
船体やデッキの保護のために塗られ、海水の腐食から保護します。
🏭 屋外構造物
橋、電信柱、道路標識など、屋外で長期間使用される金属構造にも防錆塗料が利用されています。
🏭 産業設備
工場の機械や設備、貯蔵タンクなど、産業分野で広く使用されている。
🏭 家庭用品
ツール、自転車、庭具、グリルなど、家庭で使用される金属製品にも適用されます。
これらは防錆塗料の主な用途の一部ですが、錆びやすい環境にあるどのような金属も、適切な防錆塗料を使用することで長持ちさせることができます。
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また、蓄光塗料も様々な用途で活躍しています。
🌟 安全標識
非常口や階段、避難路の標識に使われ、停電や災害時に人々が安全に避難できるようにします。
🌟 時計の針や文字盤
暗闇で時間が読めるように、時計の針や数字に塗られることがあります。
🌟 おもちゃ
子供のおもちゃやステッカー、星座の形の天井への装飾など、暗闇で楽しめる製品にも用いられます。
🌟 道路標識や交通標識
夜間の視認性を高めるために、蓄光塗料を使用した道路標識や安全標示があります。
🌟 スポーツ用品
バスケットボールのリムやフィッシングのルアー、スポーツウェアなど、夜間でも使用できるようにするために使われることがあります。
🌟 装飾品やアクセサリー
ブレスレットやネックレス、その他の装飾品にも用いられ、暗闇で光る魅力的なアイテムとして楽しまれます。
これらはいくつかの例ですが、蓄光塗料の用途は多岐にわたり、様々な分野で役立てられています。
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知っているようで、よく知らない特殊塗料が抗菌・抗ウイルス塗料、超親水塗料、自己修復塗料ではないでしょうか🤔
抗菌・抗ウイルス塗料は、読んで字のごとく、表面に微生物の増殖を抑制する効果があり、特に公共の場や衛生が重要な環境で利用されています。
🏥 医療施設
病院の壁、床、ドアハンドル、患者のベッド、診察室など、衛生を保つために広く使用されています。
🏥 公共交通機関
バス、電車、地下鉄の内装や手すりに使用され、多くの人が触れる部分の衛生を保つために役立てられています。
🏥 学校
教室の机や椅子、ドアノブ、トイレなど、子供たちが日常的に触れる場所に適用されることがあります。
🏥 オフィスビル
エレベーターボタン、トイレ、会議室のテーブルなど、多くの人が利用する共有スペースに使用されます。
🏥 食品加工施設
衛生が最優先される場所であるため、壁や床に抗菌・抗ウイルス塗料を塗ることが一般的です。
🏥 住宅
キッチンや浴室など、特に衛生が求められる家庭内の場所にも適用されることがあります。
これらの塗料は、病院や学校など、特に衛生管理が求められる環境でその価値を発揮し、人々の健康を守るのに役立っています。
では一体、塗料がどんなメカニズムで微生物の増殖を抑制するのでしょうか❓簡単に説明すると、抗菌・抗ウイルス塗料には細菌やウイルスを防ぐための特別な成分が入っています。
この塗料には、銀のような金属が入っていて、これが微生物を殺したり、その成長を止めたりします。
塗布すると、その表面が微生物が住みにくい場所になることで、抗菌・抗ウイルスの効果が発揮されます😷
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超親水塗料とはどんな用途で利用されるのでしょうか🤔
水分を弾く効果のある撥水塗料は想像できますよね?
しかし、「水を強く吸い寄せる超親水性を持つ塗料」の用途とは何だと思いますか❓
実は、こんな所で活躍しています😁
超親水塗料は、水を非常によく吸収し、表面に水滴が残らずに広がる性質を持つ塗料です。
この塗料の使用例には以下のようなものがあります。
雨天時に視界を良好に保つため、フロントガラスやサイドミラーに使用されます。
💧 建築物のガラス
建物の窓や外壁のガラスに使用して、雨水を素早く流し、汚れを防ぎます。
💧 ソーラーパネル
効率良く太陽光を受けるために、パネルの表面に塗ることで、汚れに強くし、メンテナンスの手間を減らします。
💧 衛生設備
トイレや浴室などのタイルに使用して、水垢や汚れが付きにくくし、清掃が容易になります。
💧 屋外の標識や広告板
雨による汚れを防ぎ、いつも清潔に保つために使用されることがあります。
超親水塗料は水とよくなじむ特性を持っているため、水が表面につくと、すぐに広がって薄い膜になり、水滴になりにくくなります。
これによって汚れが流れ落ちやすくなり、ガラスや壁などをキレイに保つことができるんですね。
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これが最後のご紹介塗料です('◇')ゞ
自己修復塗料とは、一体どういった塗料なんでしょうか❓
「塗料が自分で修復⁈なんじゃそれ⁈」と思いませんか❓
たかだか塗料と侮ることなかれ❕実は塗料もここまで進化しているんです😲
自己修復塗料は、小さな傷や損傷があっても自動的に元の状態に戻るように設計されています。
この塗料のメカニズムを見てみましょう❕
塗料内には、修復用の材料を含む微小なカプセルや特殊なポリマーが組み込まれています。
傷がつくと、これらのカプセルが割れたり、ポリマーネットワークが反応して、損傷部分に修復材料が放出されます。
❤️🩹 化学反応
放出された材料が傷のある部分で化学反応を起こし、元の状態に近い形で固まります。
これにより、傷が目立たなくなり、塗料の外見が修復されます。
このようなメカニズムによって、小さな傷を自動で修復することで、長期間にわたって外見を保持し耐久性を向上させることができます。
この塗料は未来の話ではなく、実際にいくつかの産業で使われていますが、その使用範囲と効果はまだ完全には普及していない段階です。
一部の高級車やスポーツカーでは、自己修復性を持つクリアコートが採用されており、細かな傷が太陽光などの熱で修復されるようになっています。
これにより、車の塗装が長持ちし、見た目が維持されます。
🔬 スマートフォンの保護フィルム
自己修復機能を持つスマートフォンの画面保護フィルムも市販されており、日常的な小さな傷から画面を守る役割を果たしています。
🔬 その他の電子機器
タブレットやラップトップなど、他のデバイスにも自己修復機能を持つ保護フィルムやカバーが使われ始めています。
自己修復塗料の技術は進化し続けており、将来的にはより多くの製品や材料に広がる可能性があります。
ただし、大きな傷や深刻なダメージに対しては限界があり、主に表面の小傷に対しての効果だと考えましょう。
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長々と特殊塗料について深掘りしてきました。
そろそろまとめに入りたいと思います😋
特殊塗料は、私たちが気付かないうちに、その機能性と革新的な特性によって様々な産業や日常生活において重要な役割を果たしています。
これらの塗料は、技術の進化と共にさらに向上し、多様化され、より広範な用途での利用が期待されています。
今後も新しい特殊塗料の開発が進むことで、私たちの生活や作業環境はより便利で快適、そして身近になっていくでしょう🤓